実績紹介

JA秋田厚生連 由利組合総合病院 様

安全対策委員会に専門家として参加していただき、災害時のリスク軽減を提案してもらえたのは非常に良かったです。また研修サポートは院内の医療ガス知識の底上げにつながっています。

臨床工学科 臨床工学技士 池田 欄 様
株式会社エフエスユニ 担当:柴村 努

ー医療ガス安全対策委員会と医療ガス講習会を、エフエスユニに依頼した経緯について教えてください。

医療ガス安全対策委員会については、エフエスユニさん側から委員会支援の提案をいただいたことがきっかけになります。エフエスユニさんは医療ガス設備の専門業者ですし、点検でお世話になっていたため、是非委員会に参加していただこうとなりました。
医療ガス講習会については、平成29年に厚生労働省から出た通知がきっかけです。通知には、年に1回の医療ガス講習会を実施するよう記載があったため、講習会の開催を考えていました。ちょうどエフエスユニさんから、研修専門のスタッフの方がいて充実した内容を提供できますと、講習会支援の提案をいただいたので、お願いすることになりました。

ー医療ガス安全対策委員会ではどのような支援をさせていただいてますか?

一年間の点検作業報告ですとか、医療ガス設備に対して様々なご提案をいただいてます。どういう医療ガス設備なのかわからないことがあるので、写真付きのパワーポントを確認しながら、点検作業の内容や各医療ガス設備の状況について詳しく説明していただき助かっています。また、当院の吸引ポンプは水封式で、完全に断水すると吸引が停止するリスクがありました。災害拠点病院でもあるので、吸引が停止してしまうことが私自身ネックでした。そのため、エフエスユニさんに委員会で、水を使用しないオイル式吸引ポンプの更新提案をしていただき、提案が承認され更新が出来たことは非常に良かったと思います。吸引ポンプが断水の影響を受けなくなったので、私自身も安心しています。
それと、私は2017年から委員会で実施責任者となったのですが、当時は医療ガス設備や点検のこと、全くわからなかったんです。そこで、点検方法や点検箇所等わからないことはエフエスユニさんに全部聞いて確認をしていました。日常点検を行っていても、普段と違うことがあれば、すぐに連絡をしていましたね。日常的に医療ガスについて相談の連絡をしていますが、対応も早く非常に助かっています。

ー医療ガス講習会ではどのような支援をさせていただいてますか?

医療ガスの取扱いに関して分かっているようで分かっていなかったこと、その再確認が出来て良かったと思います。講師の方が、酸素ガスは医薬品かどうか質問された時も、受講者の手が全然挙がらずで、「医薬品なんですよ」と説明があった時には会場から「えー」と声が漏れるくらいでした。現場の経験年数があるスタッフでも、医療ガスについて「あっそうだったんだ」という反応が多くありました。ベテランスタッフからそのような反応があったのは、企画したこちら側としても嬉しく、講習会を実施して良かったと感じています。内容もスライドも非常に分かりやすく勉強になったという声も受講者から聞いています。
本当は1年に1回の実施予定でしたが、他の委員会からも好評で是非もう一度開催して欲しいと要望もあり、エフエスユニさんには研修支援を2回していただきました。

ー医療ガス安全対策委員会と医療ガス講習会に関して、今後の展望とエフエスユニに期待することを教えてください。

委員会については、これまで通り年間の点検作業報告や、何かあれば新しい提案をしていただけますと助かります。災害時の断水対策として、オイル式吸引ポンプの更新を提案していただいたのは非常に良かったです。以前、日本医療ガス学会に参加した時に、吸引の供給途絶時の対策として、ポータブル吸引器の必要性も感じました。そういった災害時の対策や製品についても、今後提案をしていただきたいです。
講習会については、今回は当院で長い時間が確保できず、スライド中心で説明をしていただきました。今後時間の確保が出来れば、酸素ボンベの取扱いの実技や流量計等も受講者に見せていただきたいです。その方がさらに分かりやすいと思います。それと動画も流していただきたいですね。例えば、カニューラから酸素ガスを投与している状態で、たばこの火を近づけるとどうなってしまうのか…。動画を通じて危険性を実際に見ることで、スタッフも気を付けて取り扱おうという気持ちになると思います。

取材日:2019年2月13日

JA秋田厚生連
由利組合総合病院 様
理念
:質の高い医療により地域に貢献する
所在地
:〒015-8511
秋田県由利本荘市川口字家後38番地
病床数
:606床(2019年3月1日現在)
HP
http://www.yuri-hospital.honjo.akita.jp/

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